【FX】フィボナッチリトレースメントの引き方・設定やエクスパンション(エクステンション)との違いを徹底解説!

テクニカル分析

FXトレードをしていると「フィボナッチ」というワードを1度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?しかし

フィボナッチは聞いたことはあるけど、難しそうでよくわからない、、、

という方も多いのではと思います。

FXトレードをする上でフィボナッチは非常に重要な考え方であり、欠かせないものとなっています。

そこで本記事ではフィボナッチとは何か、また代表的なフィボナッチ系のテクニカル分析である「フィボナッチリトレースメント」の引き方やその設定などを解説してきます!

フィボナッチリトレースメントの特徴

フィボナッチ系のテクニカル分析にはフィボナッチリトレースメントやフィボナッチエクスパンション、フィボナッチエクステンションがあります。ここでは代表的なフィボナッチリトレースメントについて解説してきます。

フィボナッチとは?

フィボナッチとは数学の有名な数列で以下のようなものを指します。

1,1,2,3,5,8,13,21,34、、、

そして、これらの数列から導き出された比率をフィボナッチ比率といいます。(具体的には隣り同士や2つ隣同士の項を割ることでフィボナッチ比率は求められます。)

一般的によく利用されるフィボナッチ比率は

100%、61.8%、50%、38.2%、23.6%、0%

になります。

フィボナッチリトレースメントとは

フィボナッチリトレースメントとはフィボナッチ数列から導き出されたフィボナッチ比率を用いて水平線を引くというテクニカル分析です。主に押し目や戻り目を探すのに有効でありエントリーポイントの決定に用います。

フィボナッチリトレースメントでは図のように高値と安値の間に

0%、23.6%、38.2%、50.0%、61.8%、76.4%、100.0%

の7つのラインが表示されます。この数値がフィボナッチ比率と呼ばれるものです。

この中で特に重要なのが

38.2%、50.0%、61.8%

の3つになります。

フィボナッチリトレースメントでラインを引くことでトレンドの押し目や戻り目が分ったり、トレンド転換を把握できたりするので非常に有効なテクニカル分析であるといえます。

フィボナッチエクスパンション(フィボナッチエクステンション)とは

フィボナッチ系のテクニカル分析にフィボナッチエクスパンション(フィボナッチエクステンション)というのもあります。フィボナッチリトレースメントが押し目や戻り目の判断に使えることから、主にエントリーで利用されるのに対し、フィボナッチエクスパンション(フィボナッチエクステンション)は利確で利用されるテクニカル分析です。

フィボナッチエクスパンション(フィボナッチエクステンション)についての詳しい解説はこちらの記事を参考にしてください。

フィボナッチリトレースメントが機能する理由

フィボナッチリトレースメントが機能する理由はシンプルです。

理由は世界中のトレーダーがフィボナッチを意識しているからです。FXのレートは多数派がエントリーしている方向に進みます。そのため、多くのトレーダーに意識されているフィボナッチはトレンド転換などや反発の目安になります。

フィボナッチリトレースメントの引き方

ここで実際のフィボナッチリトレースメントの引き方を解説します。

フィボナッチリトレースメントを使うには始点と終点が必要ですが、上昇トレンドと下降トレンドで引き方が異なります。

上昇トレンドの場合

上昇トレンド中にフィボナッチリトレースメントを利用する時は、直近の安値を始点に、直近の高値を終点に選びます。

こうすることで、フィボナッチ比率に基づいた水平線が引かれると思います。このラインが反発しやすいポイントとなっています。

この画像だと50%のラインで反発しているように見えます。

下降トレンドの場合

下降トレンド中にフィボナッチリトレースメントを利用する時は、直近の高値を始点に、直近の安値を終点に選びます。

上昇トレンドと同様にフィボナッチ比率に基づいた水平線が引かれるでしょう。

このチャートだと38.2%のラインで反発しているように見えます。

フィボナッチリトレースメントの活用法

基本的にはフィボナッチリトレースメントを用いたテクニカル分析ではフィボナッチ比率による水平線での反発を利用することになります。

押し目や戻り目を探す

フィボナッチリトレースメントはトレンド発生中に使われるテクニカル分析です。トレンド中のトレードにおいて押し目や戻り目を見分ける技術は非常に重要ですが、フィボナッチリトレースメントを用いることで押し目・戻り目の判断が可能な場合があります。

上昇トレンドを例にとってみましょう。

一般には上昇トレンド中であっても、調整のため一時的に下降することがありこれを押し目といいます。画像では上昇トレンド中ですが、一時的に下降を見せていることがわかります。

ここで、フィボナッチリトレースメントに注目すると、50%(0.5)の水平ラインでチャートが反転し、再び上昇を始めたことがわかります。

つまり、ここが押し目となったわけですがフィボナッチリトレースメントを利用することで上昇トレンドの押し目が分かり、ここがエントリーポイントとなります。

このようにフィボナッチリトレースメントはトレンド中の押し目や戻り目を見極めることに利用できます。

ポイント!

38.20%、50.0%、61.80%のように複数の反発候補のラインがありますが、押し目や戻り目が浅くなる38.20%で反発するとより強いトレンドであり、61.80%で反発すると弱めのトレンドと判断することが多いです。

トレンド転換の目安になる

例えば、上昇トレンド中に61.80%の価格までレートが戻った場合は、戻りが深いのでトレンドが終了しかけているかもしれないと考えるのがいいでしょう。もちろん、直近の安値をブレイクしない限り明確に上昇トレンドが終了したとは言えませんが、ある程度の目安にはなります。

また、61.80%の価格までレートが下がったのちに反発した場合、その後の上昇幅が大きい可能性も考えられます。

単純にレジサポラインとしても機能

フィボナッチリトレースメントのラインは後になって単純にレジサポラインとして機能することもあります。

そのため、フィボナッチリトレースメントのラインは注意深く見ておくと役に立つことがあるでしょう。

フィボナッチリトレースメントを使うときの注意点

フィボナッチリトレースメントは非常に使いやすく有効なテクニカル分析ですが、注意しなければならない点もあります。

どのラインで反発するかはわからない

フィボナッチリトレースメントでは複数の反転候補のラインが引かれますが、どのラインで反発するのかもしくはどのラインにも反発せず、そのままトレンドが終了してしまうのかはわかりません。

そのため、

  • 反発したのを確認してからエントリーする
  • ほかのテクニカル分析も併用する

などの対策が必要です。

高値や安値の判断が難しい

フィボナッチリトレースメントを利用するには相場の高値や安値を把握しなければなりませんが、これがなかなか難しいです。

高値・安値の判断として

  • スイングハイ・スイングローを利用する
  • ZigZagなどのインジケーターを利用する

などが挙げられます。

フィボナッチを利用してFXのトレード成績を上げよう!

フィボナッチは非常に有効な分析手法です。

その引き方をマスターしてほかのテクニカル分析とも組み合わせながら活用して、トレード成績の向上に役立てましょう!

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