FXトレードをしていて必ず悩むのが利確のタイミングではないでしょうか?
ついついチキン利食いしてしまうことが多いんだよね
しかし、利食いに明確な基準を定めることができれば、チキン利食いや遅すぎる利食いを減らしてトレード利益を伸ばすことができます。
利確を決める方法はたくさんありますが、初心者にも使いやすく、優位性も高い手法の1つにフィボナッチエクスパンションを使う手法があります。
なんだか難しそう、、、
名前だけ聞くと難しそうですが、内容自体はそれほど難しいものではありません!
この記事ではフィボナッチエクスパンションとは何か、またフィボナッチエクスパンションを利用した手法について解説していきます。
フィボナッチエクスパンションとは
まずは、フィボナッチエクスパンションとは何かを理解しましょう。
フィボナッチとは
フィボナッチとは数学の有名な数列で以下のようなものをいいます。
1,1,2,3,5,8,13,21,35,56、、、
このフィボナッチ数列から導き出された数列をフィボナッチ比率といい、フィボナッチ系のテクニカル分析はフィボナッチ比率を用いています。
フィボナッチ比率は黄金比などにも出てくる有名な数字です
フィボナッチエクステンションでよく使われるフィボナッチ比率は
161.8%、100%、61.8%
になります。
フィボナッチ系のテクニカル分析にはフィボナッチエクスパンションのほかにフィボナッチリトレースメントなどがあり、どちらもよくつかわれているテクニカル分析の手法になります。
フィボナッチリトレースメントについて詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
フィボナッチエクスパンションとは
フィボナッチエクスパンションは、現在発生しているトレンドが押し目や戻り目を付けた後にどのくらい伸びるかを見るの有効なテクニカル手法です。
まずは下の画像を見てみましょう。
上のような上昇トレンドで考えてみましょう。
フィボナッチエクスパンションで設定する値は、トレンドの始点である安値①、高値、調整の安値②の3つです。チャート上のパーセント(このチャートでは0~1で表示されています)は安値①から高値までの値幅を1としたときに、安値②からどのくらいの割合上昇したのかを示しています。(フィボナッチエクスパンションのカッコ内の数字は価格を表示しているだけなので気にしなしでください)
例えば、フィボナッチエクスパンションの100%(このチャートだと1)のところだと安値①から高値までの値幅と安値②からの上昇幅が等しいということになります。
168%のところだと安値②からの上昇幅は安値①から高値までの値幅の1.68倍ということになります。
フィボナッチエクスパンションでは、161.8%、100%、61.8%でレートが反発することが多いとされています。
これは多くのトレーダーがこの数値を意識しているからです。
フィボナッチエクスパンションの引き方
フィボナッチエクスパンションのTrading viewでの引き方を解説します。MT4などの別ツールでもおおよその引き方は変わらないので参考にしてください。
フィボナッチエクスパンションを選択する
まずはrading viewからフィボナッチエクスパンションを選択しましょう。
鉛筆マークの描画一覧からフィボナッチエクステンションが選択できます。
高値・安値を決定する
フィボナッチエクスパンションを利用するには高値・安値を決定する必要があります。
上昇トレンドの場合、安値2つ(トレンドの始点含む)と高値1つが必要です(下降トレンドの場合はこの逆です)。高値・安値の決定は難しいですが、ZigZagというインジケーターを使うと比較的高値・安値の決定がしやすくなります。
ZigZagの設定は個人のトレードスタイルによりますが、私は
Price deviation for reversals、、、、、0.1
Pivot legs、、、、、30
で使っています。
このあたりの設定は自分で試行錯誤しましょう
高値・安値をフィボナッチエスパンションで結ぶ
上昇トレンドの場合で説明します。
まずは安値①にフィボナッチエクスパンションの最初の始点を合わせます。
次にそのままドラッグして高値でタップします。
次にそこからドラッグして安値②でタップしてフィボナッチエクスパンションの設定は完了です。
フィボナッチエクスパンションを用いた手法
フィボナッチエクステンションは主に押し目買いや戻り売りをしたときの利確に使われることが多いです。
もちろん、エントリーや損切などで使われることもありますが、ここでは利確での利用に絞って解説していきます。
まずは利確メインで使ってみましょう
トレンドを把握する
フィボナッチエクスパンションは基本的にトレンド発生中にしか使えません。
ですのでまずは上昇トレンドか下降トレンドが発生していることを確認しましょう。
トレンド発生の判断にはいくつか手法がありますが、その1つにダウ理論を利用する方法があります。ダウ理論は多くのテクニカル手法の基礎となっていますので、あまり理解できていない人は下の記事を参考にしてみてください。
フィボナッチエクスパンションをチャート上に表示
次にフィボナッチエクスパンションをチャート上に表示しましょう。
この時、フィボナッチエクスパンションの向きを間違えないように注意が必要です。
向きを間違えるとフィボナッチエクステンションは機能しなくなってしまいます
エントリー後各フィボナッチ比率で利確する
押し目や戻り目でエントリーしたら、100%や161.8%で利確を検討しましょう。どのラインで利確するかはその時の相場によって異なるので他のテクニカル手法と合わせて相場を分析しながら判断しましょう。
フィボナッチエクスパンションを使うときの注意点
フィボナッチエクスパンションは非常に有効なテクニカル手法ですが、気を付けるべき注意点もあります。
レジサポラインなどほかのテクニカル手法を併用する
フィボナッチエクスパンションは万能のテクニカル手法ではありません。そのため、ほかのテクニカル手法やファンダメンタルズ分析と組み合わせて利用する必要があります。
フィボナッチエクスパンションと相性のいいテクニカル手法としてレジサポがあります。
例えば、フィボナッチエクスパンションの100%のラインがレジサポラインと重なればそのラインで反発する可能性は非常に高いことになります。
このように複数の視点で分析することで分析の精度を高めることができます。
フィボナッチエクスパンションのラインが機能するかどうかはわからない
テクニカル分析全般に言えることですが、フィボナッチエクスパンションのラインが必ず機能するとは限りません。そのため、機能しなかったときの対応も考えて柔軟にトレードすることが重要です。
実際に反発するなどのアクションがあって初めて機能したといえます
フィボナッチエクスパンションを利用してFXトレード成績を伸ばそう!
フィボナッチエクスパンションは非常に有効なテクニカル分析手法です。
ほかのテクニカル手法やファンダメンタルズ分析と組み合わせながらトレードに生かしていきましょう!
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